このページでは、ポーカーの役について解説しています。ポーカーの役一覧・強さについては以下を参照して下さい。
ポーカーを始めるには、役の種類と強さ(ランキング)、同じ役の場合の強さの判断基準を知らなければなりません。また、ポーカー初心者には必見の役のできる確率やスターティングハンドの勝率もご紹介します。
ポーカー 役 一覧・早見表
ポーカー 役 には以下10種の役があります。
ポーカーハンド(役) | 役の解説 | 役の例 |
---|---|---|
ワンペア/One Pair | 同じランクのカード2枚組 | ![]() |
ツーペア/Two Pair | 同じランクのカード2枚組が2種類ある5枚のカード | ![]() |
スリー オブ ア カインド/Three of a Kind | 同じランクのカード3枚組 | ![]() |
ストレート/Straight | スートは異なるが連続した数字のカード | ![]() |
フラッシュ/Flush | 5枚のカードが同じスート | ![]() |
フルハウス/Full House | 同じランク3枚組と2枚組の5枚のカード | ![]() |
フォー オブ ア カインド/Four of a Kind | 同じランクのカード4枚組 | ![]() |
ストレートフラッシュ/Straight Flush | 5枚のカードが同じスート、かつ連続した数字 | ![]() |
ロイヤルフラッシュ/Royal Flush | 同じスートでAーKーQーJー T(10) の5枚カード | ![]() |
ハイカード/High Card | 5枚のカードのランクがバラバラの役なしハンド | ![]() |
日本語では「役」と言われることが多いですが、英語サイトや専門書での「役」は「ハンド」と呼ばれることも覚えておきましょう。
「ハンド」という単語には、その他にも、2枚の手札(スターティングハンド)やゲーム数、対戦している人数を指すこともあります。
例:最初のハンドでいきなりボタンがオールインしてきて、SBがコール、BBの僕もA-Kハンドだったからコールしてスリーハンド勝負になったんだ。結果は僕のストレートハンドで勝利したよ。
初心者にとっては紛らわしいかもしれませんが、状況によってどの「ハンド」を意味するのかは判断できるでしょう。
ポーカー 役の強さ
ポーカー 役の強さは、以下のポーカーハンドランキング表で順位を確認しましょう。
ポーカーでは、スートに強さ順はありません。
しかし、時に対戦相手と同じハンド対決となることはあります。
そんな状況に陥った際の役の強さの基準と、知っておくと役に立つ豆知識を以下でご紹介します。
ロイヤルフラッシュ
ロイヤルフラッシュ、またはロイヤルストレートフラッシュは、スートと5枚のカードランクが決まっています。
そのため、対戦対手と同じ役となることのない、ポーカーにおける唯一無二の最強ハンドです。
ロイヤルフラッシュなんてあり得るのか、とお考えの方に、数学的な確率は649,740回に1回の確率ですが、筆者は上の画像のサイトで50万ハンドもプレイしていませんが、2回ほど完成したのでもっと低い確率のように感じます。
ハンドの数をこなせば、そのうちお目にかかれる役でしょう。
ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュの数学的な確率は72,192回に1回となっており、ほぼその確率で持つことのできる役です。
ハンド数をこなせば、時々訪れます。
対戦相手も同じストレートフラッシュの役を持つ場合、最もランクの高いカードを含むストレートフラッシュが勝利となります。
4オブ ア カインド(クアッズ/フォーカード)
4オブアカインドは、4,164回に1回の確率で訪れる役です。
日本では「フォーカード」とも呼ばれている役ですが、グローバルな呼称はフォー オブ ア カインド。
しかし長い名称のため、「クアッズ」というニックネームが使われることが多い役です。
また、トーナメントレポートやポーカー戦略のページ・書籍などでは、「4oak」と記述されることも少なくありません。
クアッズ対決となった場合、ランクの高いカードのクアッズがより強い役となります。
フルハウス
フルハウスは、693回に1回の確率で訪れる役です。
数時間プレイしていれば、1回は持つことが期待できるでしょう。
5枚すべてのカードで構成される役であることから「フルハウス」と呼ばれますが、「ボート」というニックネームで呼ばれることも。
フルハウス対決となった場合、3枚組のカードのランクがより高いフルハウス役が勝利となります。
フラッシュ
数学的なフラッシュの確率は、508回に1回。
予想より確率は低いな、と感じた方も多いのでは。
スターティングハンド2枚とコミュニティカード5枚の計7枚から、5枚が同じスートであればフラッシュ役の完成です。
フラッシュ対決となった場合、最もランクの高いカードを含むハンドが勝利となります。
最も高いカードのランクが同じであれば、2番目に高いカードのランクを比較し、それも同じであれば3番目、4番目、5番目と比較していきます。
ストレート
254回に1回に訪れるストレートは、それほど珍しい役ではありません。
コネクターハンドをプレイするのが好きな人、または、思いがけずスターティングハンドがボードのカードとうまく絡んでストレート役となることもあります。
ストレート同士の対決となった場合、最も高いランクのカードを含むストレート役で勝敗を判定します。
最高ランクのカードが同じ場合、引き分けとなってポットは山分けとなります。
スリー オブ ア カインド(スリーカード)
46回に1回の確率で完成するポーカー 役が、スリー オブ ア カインドです。
日本では昔からスリーカードとして知られる役ですが、正式名称は「スリー オブ ア カインド」、「3oak」と記述されることもあります。
スリー オブ ア カインドの役ができるには二通りあり、手札2枚とボード1枚の組み合わせ、または手札1枚とボード2枚の組み合わせ、です。
これらにはそれぞれの呼び方があり、どのようにスリー オブ ア カインドが完成したかを物語ります。
- トリップス:ボード2枚のカードとスターティングハンド1枚
- セット:ボード1枚とスターティングハンド2枚
「セット」を見抜くのは初級者には難しく、プリフロップでレイズインした相手がスロープレイをしているような場合は注意しましょう。
もし、二人以上のスリー オブ ア カインド対決となった場合、最も高いランクのスリー オブ ア カインドがポット獲得となります。
また、トリップスやボードのカードで相手と同じランクのスリー オブ ア カインド役の場合、残り2枚のカードのうち高ランクのカード(キッカーと呼ぶ)を持つ方が勝利します。
ツーペア
20回に1回の確率で完成するのがツーペアです。
ツーペアで勝てる確率は十分にありますが、相手のハンドがストレートやフラッシュの可能性があるボードストラクチャーでは注意しましょう。
ツーペア同士の対決では、最もランクの高いペアカードを持つプレイヤーが勝利となります。
最も高いランクのペアが同じ場合、もう一つのペアのランクで勝敗が決まります。
どちらも全く同じツーペアの場合、残りの1枚(キッカー)のカードが高い方が勝利です。
キッカーも同じであれば引き分けとなり、ポットをシェアします。
ワンペア(ペア)
ワンペア(または単にペアと言う)の確率は1.37回に1回、すなわち、ほとんどのポーカーハンドはワンペア対決となることがほとんどです。
リバーまでに何も役がなく終わることの方が少なく、フロップでトップペアとなった場合、早めに相手をフォールドさせることをおすすめします。
リバーまでにワンペアが完成する確率は48.72%あるため、A、K、Qをスターティングハンドに持つプレイヤーは、フロップが中ランクのボードの場合、少しのレイズではコールしてターンやリバーに期待するプレイヤーも少なくありません。
そのため、フロップで中ランクのトップペアとなった場合、相手がフォールドするベットサイズを考えましょう。
また、プリフロップで3BB以上をベットしたプレイヤーはポケットペアの可能性があること、リンプインやミンレイズでこちらのリレイズにコール、もしくはリリレイズするプレイヤーは、ポケットKやAを持つ可能性も考え、相手のアクションから判断する必要があります。
同じランクのワンペアとなった場合、キッカー(残り3枚のうち最も高いランクのカード)で判定します。
ハイカード
ポーカーにおいてハイカードで終わる可能性はかなり低く、リバーまでに何の役もできないケースは17.41%しかありません。
そのため、ハイカードでブラフを行う場合は、相手がトップペアを持っていないことを確信して行ってください。
相手がトップペア(時にミドルペアでも)を持っている場合、ボードにストレートやフラッシュの可能性がある場合を除き、必ずと言っていいほどコールされます。
それでも時にハイカード対決となることもあり、その場合はよりランクの高いカードを持つプレイヤーが勝ちとなります。
ポーカー 役の確率
ポーカー 役のできる確率を知ることは、アクションの判断基準にもなります。
しかしクアッズ以上の役はレア役なので、覚える必要はありません。
知っておくべきは、3オブアカインド役までのおおよその確率です。
フロップ/リバーまでのポーカー 役 完成確率表
ポーカー 役 | フロップでの完成確率 | リバーまでの完成確率 |
---|---|---|
ハイカード | 50.11% | 17.41% |
ワンペア | 32.43% | 48.74% |
ツーペア | 4.75% | 23.50% |
3オブアカインド | 2.11% | 4.83% |
ストレート | 0.39% | 4.62% |
フラッシュ | 0.19% | 3.25% |
フルハウス | 0.14% | 2.60% |
4オブアカインド | 0.024% | 0.16% |
ストレートフラッシュ | 0.0013% | 0.027% |
ロイヤルフラッシュ | 0.00015% | 0.0032% |
リバーまでにワンペアとなるのはおよそ半々の確率であり、それ以上のハンドになるのはわずか、そしてハイカードで終わることも少ないのがポーカーです。
それを踏まえると、ワンペアがポーカーにおいてかなり重要な役だということがお判りでしょう。
フロップ~ターン~リバーでのポーカー 役 完成確率表
もう一つ、アクション決定に役立つ確率をご紹介します。
ターンで望むカードが現われる確率と、ターンで現れなかった場合にリバーで望むカードが現われる確率です。
ドローハンドの際には、特に参考になる確率です。
フロップでのハンド | 狙う役 | ターンでの完成確率 | リバーでの完成確率 |
---|---|---|---|
ハイカード | ➨ ワンペア | 12.8% | 13% |
ワンペア | ➨ スリーカード | 4.3% | 4.3% |
ツーペア | ➨ フルハウス | 8.5% | 8.5% |
フラッシュドロー | ➨ フラッシュ | 19.1% | 19.6% |
インサイドストレートドロー | ➨ ストレート | 8.5% | 8.7% |
オープンエンドストレートドロー
ダブルインサイドストレートドロー |
➨ ストレート | 17% | 17.4% |
この確率を知っておけば、相手のベット額またはスタック状況に対しコールする価値があるか無いかの判断基準となるでしょう。
スターティングハンドの強さ
スターティングハンド(手札2枚)には、同じスートのスーテッドハンドとスートが異なるオフスートハンド、合わせて169通りの組み合わせが存在します。
各スターティングハンドの組合わせは、確率を基にした数学的な勝率があります。
以下の表で手札2枚の勝率を確認し、各スターティングハンドの強さを大まかにでも知っておくと、ハンドセレクションに役立ちます。
テキサスホールデム スターティングハンドの勝率 早見表

🟥=ポジションを問わず勝率の高いハンド
🟧=ミドル/レイトポジションであれば勝てる確率の高いハンド
🟦=勝つにはスキルが必要なハンド
⬛=フォールドするのが望ましいハンド
スーテッドがオフスートより勝率が高いのは、ストレートフラッシュやフラッシュ役の可能性があるためです。
なお、この勝率はヘッズアップ(二人対決)の場合を示しています。
3ハンド対決になれば、ここで示す勝率より下がることを認識しておいてください。
ポーカー初心者は、相手のハンドを読むスキルが付き、ブラフなどのポーカーのコツを掴むまで、勝率の高いハンドを選んでプレイしましょう。
テキサスポーカーの役と手札の関係
なぜ K₋A、Q₋A、J₋Aの勝率が高いのか、を考えると、テキサスポーカーでの勝負はほとんどがワンペア対決で決まることにあります。
コネクターハンドはストレートとなる可能性があるから、スーテッドはフラッシュとなる可能性があるから、という思いは誰もが持つ心情です。
これらの役はほとんどの状況で勝てる役に違いありませんが、フロップでストレートやフラッシュが完成する確率は1%もありません。
そのため、フロップでコネクター/スーテッドハンドがドローハンドになったとしても、相手のワンペアやAハイに勝つには、ターン、リバーまで相手の大きなベットにコールする羽目になります。
ラッキーにもドローハンドが完成すれば良いですが、完成しなければ多くのスタックを失うリスクが伴うことを忘れてはなりません。
それを踏まえると、初心者は初めからリスクの高いスターティングハンドでプレイしないのが堅実と言えます。
相手のハンドレンジがある程度読めるようになり、ブラフも上達すれば、プレイできるスターティングハンドも広がります。
コネクターハンドやスーテッドハンドがフロップで絡まなくても、相手のハンドレンジが読めれば、ブラフでフォールドさせることができるからです。
ポーカー 役 ファイブカード・ドローポーカー
ファイブカード・ドローポーカーは、古くから家庭でよくプレイされてきたポーカーです。
各プレイヤーに5枚のカードが配られ、1回だけ好きな枚数のカードを交換することができます。
ファイブカード・ドローポーカーがプレイできるポーカーサイトは非常に限られていますが、大半のオンラインカジノでは、ファイブカード・ドローポーカーが取り扱われています。
ファイブカード・ドローポーカーの役は、テキサスホールデムと同様です。
ただし、オンラインカジノのポーカーなど、ジョーカーが含まれるファイブカード・ドローポーカーでは、フォー オブ ア カインドにジョーカーを加えた「ファイブ オブ ア カインド」、いわゆるファイブカード役が存在します。
その場合の役の強さ順(オンラインカジノ ポーカーでは対戦相手がいないのでペイアウトの高さ)は、以下となります。
-
- ロイヤルフラッシュ
- ジョーカー(ワイルドカード)を含んだロイヤルフラッシュ
- 5カード
- ストレートフラッシュ
- 4カード 以下テキサスホールデムと役の強さ同じ
ファイブカード・ドローポーカーのスターティングハンドの強さ
各自5枚のカードを持つファイブカード・ドローポーカーでは、5枚のカードが配られた際と、ドロー(カードを交換)した後の2回のベッティングタイムがあります。
最初のベッティングタイムでは、個々に5枚のカードを持っているため、相手のハンドが読みにくいと言えます。
しかし、役のできる確率はテキサスホールデムのフロップと同じと言えるでしょう。
5枚の中にワンペアでもあれば、大きめのベットで早めに相手を降ろす(フォールドさせる)のがコツ。
最初のベッティングラウンドで相手がコールしてくれば、何枚のカードを交換するかでハンドレンジが読めます。
- 3枚交換:ワンペアを持つ可能性が高い
- 1枚交換:ツーペアもしくはストレートドロー、フラッシュドローの可能性が高い
- スタンドパット(交換なし):ストレートやフラッシュなどの完成したハンドを持っている証拠
このように、ドローカード枚数からハンドレンジを推測できるほか、スタンドパットしてブラフを行うこともできます。
ただし、最初からストレートやフラッシュ役を持つことはごく稀なので、何度も同じブラフを行うのは避けましょう。
なお、オンラインカジノ ポーカーの場合はペイアウトのある役がゲームによって異なる点に注意しておきましょう。
ショートデッキ ポーカーの役
テキサスホールデム、オマハに続いて人気三大ポーカーの一つであるショートデッキポーカーは、多くのオンラインポーカーサイトでプレイできます。
Aを含む6以上のカード、計36枚でプレイされることから、ショートデッキは「6+(シックスプラス)」という別名を持ちます。
ショートデッキ最大の注意点は、ポーカー役の強さがテキサスホールデムと異なること。
カード枚数が少ないため、フラッシュが完成する確率はフルハウスより低いことによるものです。
以下でショートデッキでの役の強さを覚えておきましょう。
-
- ロイヤルフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォー オブ ア カインド(クアッズ/4カード)
- フラッシュ
- フルハウス
- ストレート以下はテキサスホールデムと同じ
なお、A-6-7-8-9もストレート役となりますが、ストレートとしては最も弱く、T-J-Q-K-A が最も強いストレート役となります。