このページでは、ポーカーのコツについて解説しています。ポーカーの勝ち方について詳しく知りたい方は、下記を参考にして下さい。
Table of Contents
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ポーカーのコツとは
必勝法はありませんが、数えきれないほどのポーカーのコツが存在します。
これらの数えきれないコツをいくつ習得するかによって、スキルは磨かれていきます。
プレイヤーは誰しも、常に良いスターティングハンド(2枚の手札)が配られることはありません。
そのため、良いハンドの時はどれだけ相手にベットさせてポットを増やすか、良くないハンドの時はブラフを使ってどれだけ相手をフォールドさせられるか、によって収益性に差が生まれます。
以下、初心者がすぐに実践できるポーカーのコツから、中級者・上級者向けの勝ち方ポイントまで幅広く取り上げています。
ポーカー 初心者のコツ
初心者が見落としがちな、基本ともいえるポーカーのコツを以下にご紹介します。
初心者は、下記のポーカーのコツを押さえ、実践を重ねてみて下さい。
1.ポジションを考慮する
1.ポジションを考慮する
ポーカー初心者の多くは、ポジションを忘れがちです。
アクションを行う順番となるポジションは、後でアクションを行えるほど様々な情報が得られるため、優位性があります。
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コネクターハンド(6-7/7-8等)やスーテッドハンド(同じスート)というだけで、低・中位のハンドでアーリーポジションからBBにコールする初心者が多くいます。
フロップで運が良ければストレートやフラッシュになるかも、と期待してのことでしょうが、その後、レイトポジションやボタンから3BBのレイズがあり、フォールドする、というケースは多く見られます。
常に自分より後のプレイヤーがレイズする可能性を考え、それにコールする覚悟のあるハンドをプレイしましょう。
反対に、レイトポジションの場合は、BBにコールしたアーリーポジションのプレイヤーに対し、レイズでフォールドさせるというコツもあります。
この時、ミンレイズではコールされるのがオチですから、最低でも3BBをレイズすることをおすすめします。
2.ハンドの確率を熟知する
2.ハンドの確率を熟知する
ハンドの確率を知っておくと、アクションを判断する際に役立ちます。
プリフロップでペアとなる確率や、コネクターハンドがリバーまでにストレートとなる確率、またはフラッシュとなる確率などを頭に入れておきましょう。
注意すべきは、ドローハンドです。
例えば、フロップでドローハンドになった場合の確率は;
-
- リバーまでにフラッシュが完成する確率:27.9%
- リバーまでにオープンエンドストレートドロー⁽*¹⁾でストレートが完成する確率:32%
⁽*¹⁾ 7-8-9ー10など前後のカードが必要なストレートドロー
となっており、完成する確率は決して高くはありません。
相手がトップペアを持っている場合、ドローハンドはリバーまでにストレートまたはフラッシュが完成するかしないかが分かるまで、かなりのベットにコールしなければならない状況に陥りがちです。
コールで追いかけて、リバーでストレートが完成しなかった場合には、かなりのチップを浪費することになります。
そのため、相手のベット額やあなたのスタックサイズによっても、ドローハンドで相手のベットにコールで追いかけるか、どれともリスクを避けて損切りするかを判断してください。
3.プレイするハンドを吟味する
3.プレイするハンドを吟味する
ポーカー初心者は、多くのスターティングハンドをプレイする傾向にあります。
これは、フロップでペアになるかもしれない、という考えから来ているのでしょう。
しかし、初心者のうちはプレイするハンドを勝率の高い組み合わせに絞ることをおすすめします。
スターティングハンドには、スーテッド(同じスート)とオフスーテッド(異なるスート)を合わせ、169通りの組み合わせがあります。
各組み合わせの数学的な勝率は、以下の表で確認してください。
スターティングハンドの勝率表(ヘッズアップ)
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🔴=どのポジションからでも勝率の高いハンド
🟠=ミドル/レイトポジションからプレイすべきハンド
🔵=勝つにはスキルが必要なハンド
⚫=フォールドすべきハンド
この色分けは、初心者のためのハンドセレクションの目安です。
この根拠は、大半のポーカーハンドはフロップで勝負が決まることにあります。
フロップでペアとなる確率は32.43%です。
中位(6~10)のカードでペアとなるのも、高い位(J~A)のカードでペアとなるのも確率は全く同じです。
そのため、同じペアができたとしても、高い位のカードが勝ちます。
中位のカードでゲームに参加し、フロップでボードに高い位のカードが現われず、7のトップペアとなったとしましょう。
ここでベットしたとしても、AKなどの高い位の組み合わせを持つプレイヤーがコールしてくることは珍しくありません。
それは、リバーまでにペアができる確率は48.72%あるからです。
よって、ベットする際はコールすることがリスクと感じる額をベットし、フォールドさせることを試みる必要があります。
ただし、相手が7よりも高いオーバーペア(ボードに現れているカードよりも高い位のペア)を持っている可能性も考えましょう。
ハンドセレクションは、様々なスキルやコツを習得するほど、うまくプレイできるスターティングハンドのレンジも広がります。
4.スロープレイは避ける
4.スロープレイは避ける
スロープレイは、ナッツ(その状況で最も強いハンド)の場合のみに行いましょう。
Kのポケットペアを持っていたとしても、Aを持っている相手にスロープレイをし、Aが出れば終わりです。
また、Aのポケットペアでスロープレイするプレイヤーは多いですが、結果、ストレートやフラッシュで負けるケースは少なくありません。
ボードテクスチャー(ボードの構成)を考慮し、相手のハンドレンジがストレートドローやフラッシュドローだと推定する場合、慎重にプレイするか、相手がコールするにはリスクのあるベットを行うか、の選択肢となります。
この時、自分と相手のスタックサイズを考慮することを忘れないでください。
5.フォールドしてもすべきことがある
5.フォールドしてもすべきことがある
勝率の低いハンドでフォールドした場合でも、他のプレイヤーたちのプレイを観察しましょう。
ハンドに参加していなくても、各プレイヤーがどんなスターティングハンドでゲームに参加しているか、どんなプレイスタイルのプレイヤーか、どのようなベットパターンの傾向があるか、を分析できる貴重な時間です。
ポーカーゲーム中に休憩できるのは、休憩時間のみ。
プレイ中は最初から最後まで細部に気を配り、他のプレイヤーたちの分析を行うことで、後々の判断に役立ちます。
ポーカーコツ – 中級者向け
中級者が上達するためのポーカーのコツについては、以下の通りです。
ポーカー初心者の域を脱出したら、状況判断を行うことにフォーカスし、以下のようなポーカーのコツを習得していきましょう。
1.相手のハンドレンジを考える
1.相手のハンドレンジを考える
人気ポーカープロ、ダニエル・ネグラヌの強さは、彼の「ハンドを読む高い能力」にあると言われます。
相手のハンドの手がかりを得るのは、ベットの仕方とベットの反応から。
アーリーポジションから3BBをベットして、ミドル/レイトポジションからコールしてくる相手は、良いハンドを持っています。
T~Aまでの組み合わせ、またはポケットペアの可能性が高いでしょう。
また、アーリーポジションからリンプした相手にレイトポジションから3BBのレイズを行い、コールしてくるなら相手は高い位のポケットペアを持っている可能性があります。
その根拠は、低・中位のポケットペアなら対戦相手を減らすため、リンプはしないでしょう。
ミンレイズでは、コネクターやスーテッドカードでコールしてくるプレイヤーも少なくありません。
特に大きなスタックを持っているプレイヤーは大胆なプレイが可能なため、プレイするハンドレンジを広げるものです。
SBやBBも、ミンレイズではよっぽどのゴミハンドではない限り、コールしてくるでしょう。この場合、ハンドを特定するのは困難です。
そのため、ベットサイズはハンドレンジを推測するコツとなります。
4BBをベットすれば、スーテッドやコネクターハンドを持ったプレイヤーをフォールドさせることができ、コールまたはリレイズ/オールインしてくる相手はペアハンドかプレミアハンドに絞られます。
ただし、レイズする際はある程度勝率の良いカードで行いましょう。
また、こちらがベットした時の相手の反応でもハンドレンジを絞ることができます。
オンラインポーカーでは相手の様子は分かりませんが、アクションにかかる所要時間や相手のベットサイズもヒントになります。
2.適切なベットサイジング
2.適切なベットサイジング
ベットサイズは思いのほか重要であり、相手にベットさせたい時、フォールドさせたい時、その状況に応じた適切なベットを行ってこそ、利益を増やすことができます。
具体的にどのくらいのベットをすればフォールドするか、またはコールするかは、自身に置き換えて考えてみると良いでしょう。
例を挙げると、プリフロップで「A₋T」のスターティングハンドで3BBすると、一人がコールしてきたとします。
フロップは「5₋9₋T」でトップペアになった時、J~Aの組み合わせのカードを持っていると思われる相手に、ターンやリバーでJ~Kが現われ、負けてしまう恐れもあります。
そのため、ここでポットを獲得しておきたいところ。
フォールドしてくれそうな額をベットする必要がありますが、½ポットのベットでは、J₋Q/J₋Kハンドを持っていればコールされる可能性があります。
そのため、ポット額分はベットしたいところ。
それでも相手がコールしてくる場合は、J₋Qもしくは9のペアという可能性もあります。
ポケット J/Q/Kを持っている相手なら、レイズしてくる可能性が高いでしょう。
ターンで2が現われ、「5₋9₋T₋2」となった場合はもう一度大きめのベットをします。
しかし、ポケット 9~Kを持っているという可能性も考え、オールインは避けた方が無難です。
ドローハンドまたは9のペアならターンでほとんどがフォールドするはずですが、コールしてくるならポケット9~Aの可能性、または相手もTがらみのハンドを持っている可能性を考えて対応しましょう。
また、ターンでAが現われ「5₋9₋T₋A」でツーペアとなった場合、ここでオールインしてはポケット9でない限り相手はフォールドしてしまいます。
このように、相手のハンドレンジを踏まえながら、適切なベットサイジングを行いましょう。
3.いろんなシナリオをシミュレーションする
3.いろんなシナリオをシミュレーションする
アクションを起こす際は、様々なシナリオを想定し、その対処法も考えておかねばなりません。
たとえば、あなたのスタックが50BBの時、プレイヤーが全員フォールドし、あなたはボタン、ハンドは8-9スーテッド。
BBのスタックは、8BBです。
ボタンからオープンレイズすることもできますが、BBがオールインする可能性も考えておきましょう。
また、別のシナリオでは、A-8で3BBをベットすると、自分よりややスタックの多い相手がオールイン。さぁどうする?
または、A-8で3BBをベットすると相手がコール。フロップは「5-4-A」となり、½をベットすると、相手が倍にレイズ。さぁどうする?
もし相手がオールインしたら、さぁどうする?
といったように、様々なシナリオを想定して、損切りとコールの線引きをしておきましょう。
ポーカー コツ – 上級者向け
上級者向けのポーカーのコツとしては、以下のようなものが挙げられます。
上級者は特に継続的に勝つために、ポーカーのコツを実践に役立ててみて下さい。
1.攻撃性
1.攻撃性
ポーカーのプレイスタイルは、昔に比べ徐々にアグレッシブになってきていると言われます。
パッシブで堅実なプレイ方法では、一貫して利益を得ることが難しいこと、トーナメントでディープランするのは難しいと言えます。
トーナメントの終盤になると、残っているプレイヤーはプレイするハンドをアグレッシブにプレイしている人がほとんどであることに気付くでしょう。
ただし、ルースすぎるアグレッシブなプレイは注意が必要です。
多くのハンドでブラフを使い、アグレッシブにプレイするプレイヤーは、どこかのタイミングで強いハンドを持ったプレイヤーに多くのチップを奪われます。
レジェンドポーカープレイヤー、故 ドイル・ブランソンは、「常に対戦相手にオールインさせ、コールすることをいとわない体勢にしておかなければならない」という言葉を残しています。
もちろん、どの状況でも当てはまるわけではありませんが、オールインにコールすることをいとわないハンドで、アグレッシブにプレイするようにしましょう。
2.相手によってプレイスタイルを変える
2.相手によってプレイスタイルを変える
ポーカー上級者には、パターンがありません。
それは、対戦相手のプレイスタイルによって、プレイの仕方を変えているからです。
タイトなプレイヤーは、良いハンドのみをプレイするので分かりやすいでしょう。
中位ばかりのフロップボードで½ポットほどベットすると、高位のハンドを持つタイトプレイヤーは、ポケットペアでない限りフォールドします。
パッシブなプレイヤーは受け身なので、ベットにコールする場合は良いハンドを持っていることがわかります。
最も分かりにくいのは、ルースアグレッシブな相手です。
ルースアグレッシブなプレイヤーは、多くのハンドで大胆なブラフを使ってプレイします。
そのため、本当に良いハンドを持っているのか、それともブラフなのかの判断が付きにくいのです。
ルースアグレッシブの対処方法として、以下が挙げられます。:
-
- チャンスが訪れる(良いハンドが来る)のを待つ
- 相手より更にアグレッシブになる
毎回良いハンドを持つことは不可能なので、ほとんどはブラフと考えるのが妥当でしょう。
そのため、相手がベットしたらレイズする、こちらのベットにレイズしてきたらリレイズすると、フォールドすることも少なくありません。
あなたが良いハンドの時は、コールで追いかけるのが最も効果的です。
アグレッシブな相手は、フォールドさせようと大きなベットをしてくるので、そのアグレッシブさを利用して、自信のなさを出しながらコールに留めます。
ルースアグレッシブのデメリットは、大胆なブラフをするため、失敗すると大きなダメージを受けます。
各プレイスタイルの傾向を知り、それに適応したプレイのコツで対処しましょう。
3.感情の制御
3.感情の制御
どのポーカープレイヤーにもバッドビートは起こります。
それが続くと、ティルト状態(フラストレーションにより無謀なプレイをする)になりがちです。
どんな時も、感情をコントロールできてこそ上級者と言えます。
元888ポーカーのアンバサダー、ソフィア・ロヴグレンは「時に不運が訪れることがあります。そんな時、感情的になってお金を捨てるようなプレイをしてはなりません。忍耐力と感情のコントロール有らずして、長期的にポーカーで勝つことはないのですから。」と語っています。
また、ポーカープロのダン・オカラハンも、「きっとみんな、もうどうにでもなれ!と思う瞬間があるんじゃないかな。良くないと知っていてもね。【常に確実なプレイをしなければトップクラスのプレイヤーにはなれない】という引用を読んだんだけど、皆それは知っていて従おうとしてる。けど実際は、トッププレイヤーだけがそれを実行しているんだよ。」と言っています。
ポーカープロにも、フラストレーションはあります。
バッドビードに見舞われ、フラストレーションが貯まった時のために、自分なりの平常心を保つコツ、フラストレーションを解消するコツをみつけましょう。
感情をコントロールするためのコツとして、ジムに行く、犬と散歩する、といったプロたちの声もあります。
テキサスポーカーのコツ
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以下、テキサスポーカーのコツについて、ポイントをまとめています。
初心者がすぐ実践できる、テキサスポーカーのコツは次の通りです。
1.リンプインしない
1.リンプインしない
「いい手札だけど、フロップに何が出るかわからないからとりあえずリンプイン(BBにコール)しとこう」
「低いカードだけどスーテッドだから運が良ければフラッシュになるかも」
といった理由で、プリフロップをリンプインするのは間違いです。
ポーカーは、対戦相手が少ないほど勝率が上がります。
二人を相手にプレイすれば、一人を相手にする時より勝率は下がります。
よって、対戦相手をなるべく減らすプレイをしなくてはなりません。
リンプインして他のプレイヤーにもリンプまたはレイズを誘うのは、A-AやK-Kのプレミアムハンドのみで、戦略としてリンプを使ってください。
このハンドをプレイする、と決めたら、レイズで始めるのがコツです。
その時のレイズはミンレイズではなく、2.5BB以上が好ましいと言えます。
レイズすることで、中位のカードを持つ他のプレイヤーのほとんどがフォールドするでしょう。
また、ここでレイズにコールしてくる相手は、良いハンドを持っていることもわかります。
そして、フロップで現れたカードによってどうプレイするかを決めましょう。
2.チェックを多用しない
2.チェックを多用しない
チェックは初心者ほどよく使うアクションです。
チェックはハンドの自信のなさを表すアクションと言えるでしょう。
中級者・上級者になると、チェックは戦略的、または相手のハンドが向上したのを感じた時にしか使いません。
ポーカー初心者は、何も役ができなかったときにチェックを使うことが多いようです。
また、ハンドがナッツの場合にもよくチェックが使われますが、それを警戒して皆がチェックで回すより、1BBでもベットして相手のコールを少しでも促す方が良いと考えることもできます。
3.ブラフを多用しない
3.ブラフを多用しない
ポーカー初心者がブラフを多用するのは危険です。
毎回良いハンドを持つことが不可能なことは、誰もが身をもって知っています。
しかしブラフにはコツがあり、成功させるのに重要なのはストーリー性です。
ミドルペアというハンドで、ベットするたびにコールしてくる相手に、リバーで無理やりフォールドさせようとブラフオールインしたところで、トップペアやオーバーペア、ツーペアを持つ相手にコールされて負け、となるでしょう。
ブラフは相手のハンドレンジが分かっていて、そのハンドが勝利を確信できるほどのハンドではないと知っているときに有効です。
ブラフをするときは、相手にスロープレイをしていたと思わせる根拠、またはトップペアを持っていると感じさせるプレイをフロップからしていなければ失敗に終わります。
相手のハンドがある程度読めるようになるまで、急遽思いついたブラフや、ミンレイズで自信のなさを感じるブラフはやめましょう。
ポーカーで勝つコツ
ポーカーで勝つためのコツについて、以下に詳しく取り上げています。
1.ブラインドスティール
1.ブラインドスティール
ブラインドスティール(スチール)とは、プリフロップでSBとBBを獲得するために行うポーカー戦術です。
スティール(盗む)と呼ばれるだけに、プリフロップでレイズして、手っ取り早くSBとBBのブラインドを獲得します。
ブラインドスティールはポジションを利用した、「簡単にスタックを増やすための効果的なポーカーのコツ」として知られ、レイトポジションから行います。
ここでも、ポジションが重要と言われる理由が伺えます。
ブラインドスティールのやり方は、アーリー/ミドルポジションから誰もベットをしていない(またはリンプのみ)場合、「カットオフ」や「ボタン」のポジションからレイズします。
レイトポジションからのレイズにSBとBBがコールするには、強いハンドを持っている必要があります。
よって、SB/BBはフォールドする確率が多く、容易にブラインドをスティールできることが多いのです。
このブラインドスティールは、中級者以上なら多くの人が使っているポーカーのコツ。
ただし、レイトポジションからブラインドスティールを行う際には、SBとBBが良いハンドを持っていることも考え、あまりにも勝率の低いハンドで行うのは避けた方が無難です。
また、すでにブラインドという強制ベットを支払っているSBとBBは、ミンレイズなら「すこしチップを上乗せするだけ」と考え、コールされるでしょう。
そのため、ブラインドスティールは最低でも2.5BBはベットする必要があります。
2.スタックサイズに応じたプレイをする
2.スタックサイズに応じたプレイをする
スタックサイズは、大きいほどプレイに優位性があります。
大きなベットで、相手にプレッシャーをかけることができるからです。
反面、ショートスタックとなったプレイヤーは、ハンドと相手を選んで「オールイン」攻撃を仕掛けます。
トーナメントでも、ショートスタックとなったプレイヤーがみるみるスタックを増やすことに成功するケースは、このオールイン攻撃(または4BB以上のレイズ)によることが大きいと言えます。
アクションを行う際は、自分のスタックと相手のスタックを考慮しなければなりません。
それほど良くないハンドでショートスタックのSBやBBにブラインドスティールを試みると、オールインで返される可能性も。
また、自分の2倍、3倍のスタックを持つ相手にブラフを仕掛けるのも、リレイズで反撃される可能性があります。
反対に、あなたがショートスタックになった場合、オールイン攻撃やブラフを仕掛ける相手は選ばなければなりません。
オープンレイズしたディープスタックの相手にオールインすれば、オールインコールしてくると想定して行動しましょう。
さらに、ショートスタックの相手にも同じことが言えます。
相手も同じ状況なので、オープンレイズしたショートスタックに対しオールインすると、コールされる可能性が高いと言えます。
結果、オールイン攻撃の相手として適切なのは、標準スタックを持つ相手です。
標準スタックの相手が行うミンレイズやリンプインは、オールイン攻撃で返すと高い確率でフォールドします。
注意点として、ショートスタックはショート過ぎると、相手は容易にオールインコールできます。
そのため、スタックが少なくなりすぎる前に行動しなければなりません。
また、ノックアウト/バウンティトーナメントでのオールイン攻撃は、通常より慎重になってください。
あなたのバウンティ目当てに、中程度のハンド、時には通常のトーナメントでは考えられないハンドでオールインコールしてくるプレイヤーの割合が高いと言えます。
3.ブラフをマスターする
3.ブラフをマスターする
ブラフを一切使わず、ポーカーで利益を生むことはできません。
ブラフはポーカー戦略に欠かせないコツですが、ブラフ成功のコツは、筋の通ったブラフであることと、相手を知っていること。
相手はタイトかルースか、パッシブかアグレッシブか、ブラフを多用するタイプかどうか、どんなスターティングハンドでプレイするかを知っていると、よりブラフの成功率も高まります。
プリフロップの相手のアクション(または反応)からハンドレンジを推測し、フロップでの相手のアクション(または反応)からさらにハンドレンジを絞ります。
ここで相手が役ナシ、またはボトムペアなど自信が持てないハンドだと感じたら、ブラフの時です。
筋の通ったブラフを行うために、いくつかのシナリオを用意しましょう。
フロップで相手がベットしてくる(またはベットに対しコールしてくる)場合、何らかのハンドを持っていると考えるのが普通です。
ペア、もしくはドローハンド、または相手もあなたが役ナシと見込んでA/K 絡みのハイカードでベット/コールしていることも考えられます。
そのうちどれであるかを見極めるには、これまでのゲームで相手を分析した結果から導きだす必要があります。
相手がフォールドしそうにないハンド、あなたより良いハンドを持っていると感じれば、早めにフォールドしましょう。
ブラフは大胆さが成功のコツです。
その分、失敗した時のリスクも高いので、正しい状況判断が求められます。
ポーカーの勝ち方
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ポーカーで継続して勝つには、以下の要点を押さえておく必要があります。
1.フォールドするタイミングを知る
1.フォールドするタイミングを知る
上級者は、フォールドしなければならないタイミングを知っています。
初級・中級者のコツをマスターし、プレイヤータイプを識別できれば、どのプレイヤーにどのハンドでプレイできるかを知っています。
相手がドローハンドでコールしてきている場合も察しがつくので、ターンやリバーでドローハンドが完成した可能性があるのもわかります。
また、特定の状況に陥った時(フロップで相手がミドルペアでコールしていると推測し、ターンでスリーオブアカインドになったと思われる時など)の危険性も察知できることでしょう。
そんな危険を感じたら、潔くフォールドするのが上級者です。
あるポーカートーナメントの動画で、フルハウス対決を見たことがあります。
一人はポケットA、もう一人はポケットJを持っており、ボードは 「A₋J₋7₋7₋K」といった内容だったと思います。
ポケットAを持つAハイのフルハウスのプレイヤーがリバーでオールインし、ポケットJを持つJハイのフルハウスハンドのプレイヤーは、しばらく考えた末、フォールドしました。
年間最優秀フォールド賞を与えたいほどの勇気。
これも、相手のハンドが読めたからこそできる技です。
フォールドするタイミングを知るのも、ポーカーで重要なコツの一つです。
2.リレイズ・リリレイズ
2.リレイズ・リリレイズ
上級者は、リレイズ(3ベット)、リリレイズ(4ベット)をよく使います。
中級者のプレイヤーなら、レイズすることはあってもリレイズやリリレイズをすることは少ないでしょう。
しかし上級者ともなればスキルを兼ね備えたアグレッシブさを持ち、相手のハンドレンジも察しが付くため、リレイズ、リリレイズを使う頻度が高いと言えます。
結果、フロップを見ることなく相手をフォールドさせたり、フロップで相手をフォールドさせることができる頻度も高いのです。
もし、あなたと同じような上級者がテーブルにいた場合、多くの上級者たちは、互いの争いを避ける傾向にあります。
上級者相手には良いハンドの時だけプレイし、ブラフもさほど使いません。
それは、上級者からチップを奪うより、初心者や中級者からチップを奪う方が簡単という理由からでしょう。
3.金銭価値に執着し過ぎない
3.金銭価値に執着し過ぎない
時に、バイイン額や賞金額を考えることで、プレイの妨げになることがあります。
「高額バイインを払ったのだから、慎重にプレイしよう」
「ここでコールして負けたら、インマネが難しくなるかも」
といった考えは、本来のスキルが発揮できなくなる原因となります。
それを回避する上級者のコツは、スタックを金銭的な価値ではなく、「ビッグブラインド」として捉えること。
$0.01/$0.02 の$2であろうと、$50/$100の$10,000であろうと、上級者プレイヤーにとってはどちらも100BBに過ぎません。
これにより、金銭的なプレッシャーを感じず、状況に応じた理想的なプレイが可能になります。
金銭価値は、時に保守的な意思決定を与える要因となるため、BBとして捉えることで賞金獲得にフォーカスする代わりに、あといくつのハンドをプレイできるかを計算し、ゲーム戦略にフォーカスしています。
その方が、最終的に良い結果を導くことが多いでしょう。
ポーカー ブラフのコツ

ブラフは全くの「はったり」で勝つことができる、ポーカーの醍醐味です。
ブラフには2種類のブラフがあり、各ブラフの特徴と成功させるコツをご紹介します。
1.ピュアブラフ
ピュアブラフとは、「全くのブラフ」と訳されるように、自分のハンドが全く勝ち目のないハンドでありながら行うブラフです。
別名、ストーンコールドブラフとも呼ばれます。
勝ち目のないハンドと知りながら行うので、プリフロップ、またはフロップでピュアブラフを実行すると決めて行うことがほとんどです。
ただし、フロップで相手のハンドがトップペア、またはそれ以上のハンドでないと確信していなければなりません。
自分のハンドに勝ち目はないので、集中すべきは相手のハンドのみ。
フロップで大きく賭け、相手がコールした場合はドローハンドでコールしているのか、ミドルペアやボトムペアでコールしているのかを見極めます。
相手のハンドがターンやリバーで発展する可能性を考え、早めにフォールドさせる必要があります。
成功のコツは、大胆さ。
相手のハンドレンジが推測でき、フロップでトップペアでないと感じれば、大きくベットまたはリレイズすると、かなり高い確率で相手はフォールドします。
2.セミブラフ
現段階では良いハンドではないけれど、ポストフロップで強い役となる可能性を持つハンドで行うのがセミブラフです。
例えば、フロップが「8₋9₋K」の時にA₋Tのハンドや6-7のハンドの場合です。
A₋TならAが出れば勝てる可能性が高く、6-7なら5か10でストレートの完成です。
そのため、フロップで2.5BB以上をベットし、相手がフォールドするかを見ます。
相手はフロップで何も絡まなければ、2.5BBのベットでフォールドする可能性が十分あります。
コールしてくるようであれば、ペアかドローハンドの可能性が考えられます。
ターンで望んでいるカードが現われない場合、選択は二つ。
相手がKを持っていないと思っている場合は、Kを持っているふりをしてブラフを続けるか、チェックで回して相手の出方を見るか、です。
6-7のドローハンドであればリバーに期待することもできますが、相手が強気ならフォールドすることも考えましょう。
セミブラフのコツも、大胆さです。
ブラフをするときは常に大胆に、消極的なブラフはほぼほぼ失敗に終わります。
ブラフキャッチのコツ
ブラフのコツもあれば、ブラフキャッチ(ブラフを見破る)のコツもあります。
通常、「ブラフキャッチ」は良いハンドでブラフ相手にコールするのではなく(この場合、ただのドンクベット)、決して良いハンドとは言えないハンドで相手のブラフにコールして勝つことを指します。
ポストフロップで相手のAを持っているかのようなブラフをキャッチした例(ドローハンドだと推定していた)
分かりやすい例を挙げると、ミドルペアで相手のトップペアやストレートを装ったブラフにコールする、といったようなケースがブラフキャッチです。
ブラフキャッチのコツは、プリフロップでの相手のアクションまでさかのぼり、現在のプレイまでに矛盾点がないかを考えます。
-
- プリフロップで強いハンドを持つことを示すベットをしていたか
- 強いハンドを持ってプリフロップでベットしたと思われる場合、フロップおよびポストフロップで何らかのハンドができた可能性はあるか
- フロップ/ターン/リバーの相手の反応はどうだったか
- 大げさすぎるベットではないか
上記を分析し、矛盾した点があればブラフの可能性があります。
相手が本当に強いハンドであれば、あなたにベットを促すようなプレイをし、ポットを増やそうとするはずです。
同時に、相手のプレイスタイルも考慮しましょう。
よくブラフするプレイヤーか、前回そのプレイヤーが勝った時のプレイの仕方や負けた時のプレイの仕方を観察していれば、ブラフキャッチすることもそれほど難しくはありません。
ブラフの注意点
ブラフを行う際の注意点をいくつか挙げておきます。
以下の点に注意すれば、見破られないブラフが行えるでしょう。
- 相手を選ぶ:対戦対手のハンドレンジが分からず、自分のハンドに何らかの役があればフォールドしない相手もいます。そういった相手にブラフを使うのは危険です。
- 早めにフォールドさせる:ブラフはショーダウンまで進んでしまうと、はったりなので負けます。また、後のストリートに進むほど、相手のハンドが良いハンドに発展する可能性もあります。そのため、早めにフォールドさせましょう。
- 信憑性のあるブラフをする:ブラフは、「フロップでトップペアになった」というような具体的なハンドを仮定して、それに見合ったベットとプレイの仕方を最初から最後まで続けましょう。
- 大胆かつ大げさすぎない:良いハンドを持っている際は、相手に無理やりフォールドさせるようなベットはしません。特にリバーではそうでしょう。あまりにも大げさなベットは、「フォールドさせようとしている証拠」と判断され、コールされる可能性が高くなります。
FAQs
ポーカーで揃えるコツは何ですか?
揃えるためのコツというのはありませんが、少ないハンドでプレイし、攻撃性を保つことで実際のハンドの強さを相手に察しられにくくなります。
ポーカーのコツ(テキサスホールデム)はどのようなものですか?
ハンドとポジションをよく理解し、対戦プレーヤーをよく観察すること。ブラフやフォールドのタイミングを上手く図ることなどです。
ドローポーカーのコツはどんなものですか?
カードを捨て過ぎないこと、相手をしっかり読むこと、ブラフをやり過ぎないことなどです。
テキサスホールデムで強くなるにはどうすればいいですか?
初心者はまず、ハンドとポジションを頭に叩き込み、賭け金の低いテーブルに参加して、経験を積むことです。