このページでは、ポーカーのテキサスホールデムについて解説しています。テキサスホールデムのルールや戦略については、以下を参照して下さい。
ポーカーのテキサスホールデム とは
ポーカーのテキサスホールデムの概要を以下に要約しています。
ルール | 手札2枚、共通カード5枚の7枚のカードで役を作ります。
役を作る際、手札は1枚使っても2枚使っても、もしくは使わなくても(共通カードがストレートやフラッシュの場合など)構いません。 |
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役の種類と強さ | ポーカー 役は、強い順から
となります。 それぞれの役の構成は「ポーカー 役」を参照ください。 |
デッキ | 1デッキ(ジョーカーを除く52枚のカード)使用 |
テーブル人数 | 2人(ヘッズアップ)~10人(フルリング) |
バイイン | バイインは、ゲームに参加するための参加費/資金です。
キャッシュゲーム:テーブルごとに設定されたバイイン額をチップと交換し、テーブルに着席します。 トーナメント:参加者はバイインを払い、規定のチップ数を受け取ってテーブルで使用します。 |
レーキ | レーキは運営者の利益/手数料です。
キャッシュゲーム:ポットを獲得した場合、平均5%のレーキが運営者にわたります。 トーナメント:支払ったバイインの平均10%が運営者のレーキです。残りのバイイン金額は賞金プールとして集められます。 |
ブラインド/アンティ | ブラインド および アンティは、テキサスホールデムの強制ベットです。
SB(スモールブラインド):$1/$2と記載されていれば、SBの強制ベットは$1です。常にBB額の半額となっており、時間の経過につれてブラインドレベルが上がり、SB額は徐々に上がっていきます。 BB(ビックブラインド):$1/$2と記載されていれば、BBの強制ベットは$2です。テーブルのレベルに応じた最小ベット額はBB額となっており、ブラインドレベルが上がるにつれて、BB額も徐々に上がります。 アンティ:トーナメントでは、特定のブラインドレベルになるとアンティと呼ばれる強制ベットが加えられる場合があります。ブラインドとは別で、全員が支払わなければならず、アンティはポットに追加されます。 |
ポット
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ポットは、プレイヤーがベットしたチップの山を指します。
複数のプレイヤーたちによるプレイ中、相手のベットに対しチップ数が足りないプレイヤーがいる場合、メインポットとサイドポットに分けられます。 |
リミット | テキサスホールデム には、ベット上限のある「リミットホールデム」ゲームと、ベット上限のない「ノーリミットホールデム」ゲームがあります。(詳しくは後の章で解説) |
プレイの順番 | SBから時計回りにアクションを行い、ボタンが最後にアクションします。ポジションはハンド毎に時計回りに移動します。 |
勝つ方法 |
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テキサスホールデムのルール
テキサスホールデムのゲームルールと進め方は次の通りです。
1.ブラインド(およびアンティ)を置く
SBとBBは、レベルに応じたブラインド額を置きます。
ブラインド額は時間の経過とともに上がります。
トーナメントの終盤には、アンティが適用されることもあります。
アンティが適用されたら、プレイヤー全員がアンティを置きます。
2.各プレイヤーに2枚ずつカードが配られる
各プレイヤーに2枚ずつ、スターティングハンド(手札)が配られます。
この時、カードはテーブルの外に出さないように確認しましょう。
3.プリフロップ
2枚のスターティングハンドを基に、ポジション順にフォールド、コール(BBの額に)、レイズのアクションを行います。
通常、SBから時計回りにアクションを行いますが、プリフロップではSBとBBはすでにブラインドを置いているため、UTG(アンダー・ザ・ガン)から行います。

ボタンがアクションを行った後に、SBとBBはフォールド、コール、レイズ、チェックの選択ができます。
ハンドに参加する(フォールドしない)プレイヤーたちのベット額が揃うまで、アクションは続きます。
もし、一人を残し他のプレイヤーが全員フォールドした場合、そのプレイヤーがポット獲得となります。
4.フロップ
3枚のコミュニティカード(プレイヤー全員で使う共通カード)が開かれ、ベッティングタイムが始まります。
ハンドに参加しているプレイヤー間で、SBから時計回りにチェック、ベット、コール、レイズ、フォールドの選択を行います。
全員のベット額が揃うまでアクションは続きます。
5.ターン
ターンでは、4枚目のカードが開き、ベッティングタイムが始まります。
SBから順に、チェック、ベット、コール、レイズ、フォールドの選択を行います。
6.リバー
リバーでは、5枚目のコミュニティカードが開きます。
フロップ/ターン同様、SBからポジション順に、チェック、ベット、コール、レイズ、フォールドのアクションを行います。
7.ショーダウン
リバーでのベッティングタイム後に、二人以上のプレイヤーが残っている場合、ショーダウン(カードの公開)が行われます。
より強いハンド(役)を持ったプレイヤーが、ポットを獲得します。
テキサスホールデムのハンドレンジ
ハンドレンジとは、「ハンドの範囲」を意味します。
スターティングハンドは、フォールドせずにプレイを続けるべきハンドレンジがポジションに応じて異なります。
それほど強くないハンドでBBにコールした場合、アーリーポジションは、その後のミドルポジションやレイトポジションからレイズされる可能性が高くなります。
反対に、レイトポジションは他のプレイヤーたちのアクションに応じて、自身のアクションを決めることができます。
そのため、アーリーポジションがプレイを続けるには、一般的に勝率の高いハンドレンジに絞られます。
ミドルポジションはアーリーポジションよりハンドレンジがやや広がり、レイトポジションはさらにハンドレンジを広げることができます。
ただし、各ポジションに応じてハンドレンジをきっちり決めてプレイしてしまうと、次第に他のプレイヤーにあなたのハンドレンジが読まれてしまうので気を付けてください。
テキサスホールデムの用語
ポーカーには専門用語が非常に多いですが、テキサスホールデムをプレイするだけなら多くの用語を覚える必要はありません。
ここで、使用頻度の高いポーカー用語をご紹介します。
スタック | 所持チップのこと |
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ハンド | 「ハンド」には複数の意味があります。
どれを意味するかは、文面や状況によって判断できます。 例:9ハンドのトーナメントが始まって間もなく、2ハンド目にオールインしたプレイヤーのハンドは8-9だったが、運よくストレートハンドで勝利した |
ドロー | 役を完成するのに、もう1枚のカードが必要な状態を指します。
例えば、5₋6₋7₋8のように、ストレートを完成するのに4か9のどちらかのカードが必要な場や、同じスートが4枚揃っている状態など。 「ストレートドロー」「フラッシュドロー」「ドローハンド」のように使います。 また、ドローには「カードを引く」という意味もあります。 |
ボード | コミュニティカードと同じ意味を持ち、フロップ・ターン・リバーを含む、テーブル上の公開カード集合体を意味します。 |
スーテッド | 2枚のスターティングハンドが同じスートのこと |
オフスート(アンスーテッド) | 2枚のスターティングハンドが異なるスートのこと |
コネクター | 2枚のスターティングハンドが続き数字(8-9など)のこと |
セット | ペアのスターティングハンドとボードの1枚とで構成されるスリー・オブ・ア・カインド |
トリップス | ボードの2枚とスターティングハンドの1枚で構成されるスリー・オブ・ア・カインド |
ブラフ | 強いハンドをもっているように見せかける「はったり」のこと |
その他の用語は、徐々に覚えていくと良いでしょう。
テキサスホールデムを無料でプレイする方法
テキサスホールデムを無料でプレイ方法として、次のような選択肢があります。
1.フリーロールを利用する
オンラインポーカーでは、フリーロール(無料で参加できる低賞金トーナメント)を提供するところも少なくありません。
これらに参加登録すれば、無料でテキサスホールデムに参加できます。
2.プレイマネーを利用する
一部のポーカーサイトでは、プレイマネー(金銭価値のないチップ)が提供されています。
プレイマネーを使えば、無料でテキサスホールデムをプレイできます。
これらはリアルマネープレイヤーがトレーニングに利用したりするので、リアルマネーでプレイする環境に近い練習プレイが可能です。
3.オンラインポーカーのボーナスを利用する
大半のオンラインポーカーでは、トーナメントチケットなどのボーナスが利用可能です。
これらのボーナスを利用すれば、無料でテキサスホールデムで遊べます。
4.オンラインカジノの特典を利用する
オンラインカジノの特典を利用すれば、ビデオポーカーやライブカジノポーカーのテキサスホールデムゲームに無料で参加できます。
オンカジのポーカーはディーラーとの対戦になりますが、テキサスホールデムの練習や役のできる確率などを検証するには最適でしょう。
5.無料ゲームサイト&アプリを利用する
お金を賭けずに遊べる、無料のゲームサイトやアプリでもテキサスホールデムが遊べます。
ゲームを無料で楽しめますが、注意すべき点もいくつかあります。
無料プレイの場合、金銭を賭けた場合のプレイに比べ、無茶なプレイをする人が多く見受けられます。
資金を失うリスクがないので、通常ではコールしない場面でもコールしたり、最初のハンドからオールインするプレイヤーも少なくありません。
また、無料アプリではありますが、1日に決められた数量以上のチップの補充には、課金が必要な場合がほとんどです。
課金しても賞金を得られるわけではないので、チップの補充に課金するよりは、リアルマネー オンラインポーカーで数セントのトーナメントに参加する方が、余程勉強になるでしょう。
ポーカー初心者の方は、まずはテキサスホールデムを無料でプレイした後、本格的にオンラインポーカーでの対戦に挑むのも良いでしょう。
テキサスホールデムの定石
テキサスホールデムの定石(最善とされる方法)は、アグレッシブさを持つこと。
パッシブ(受け身)すぎる、タイト(良いハンドのみをプレイ)すぎるプレイヤーは、チップを稼げる機会に十分稼げなかったり、良いハンドが配られるのを待つ間にブラインドでスタックを失ってしまいます。
ただし、相手のハンドレンジが読めず、自分より強いハンドを持つ相手にも攻撃的なプレイをするルースアグレッシブなプレイも危険です。
通常、ルースアグレッシブな相手に対し、他のプレイヤーは良いハンドが配られるのを待ち、相手にアグレッシブにプレイさせてチップを奪います。
複数のプレイヤーを相手にするポーカーでは、ルースアグレッシブにプレイしていると、そのうち強いハンドを持つプレイヤーにチップを奪われることになります。
相手のハンドレンジがある程度読めるようになれば、アグレッシブさを持ちつつも、自分より良いハンドを持つと思われる場合には早めにフォールドしましょう。
フォールドするタイミングを知るのも、強いプレイヤーの必須条件です。
テキサスホールデムの戦略・コツ・勝ち方
テキサスホールデムの戦略・コツ・勝ち方については、以下を参考にしてみて下さい。
テキサスホールデムに必勝法はありませんが、避けるべきプレイ方法はいくつかあります。
ポーカーには数えきれないほどの戦略があります。
プレミアムハンド以外で勝つことができるプレイヤーは、その時々の状況下において、うまく立ち回ることができるからです。
そうなるには、相手のハンドレンジをある程度絞り込むことができてこそ、可能といえるでしょう。
テキサスホールデムの確率表
テキサスホールデムでは、役が完成する確率を数学的に計算できます。
以下、テキサスホールデムの確率を表にまとめていますので参考にして下さい。
確率表
ポーカー 役 | フロップで完成する確率 | リバーまでに完成する確率 |
---|---|---|
ハイカード | 50.11% | 17.41% |
ペア | 32.43% | 48.74% |
ツーペア | 4.75% | 23.50% |
スリーオブアカインド | 2.11% | 4.83% |
ストレート | 0.39% | 4.62% |
フラッシュ | 0.19% | 3.25% |
フルハウス | 0.14% | 2.60% |
フォーオブアカインド | 0.024% | 0.16% |
ストレートフラッシュ | 0.0013% | 0.027% |
ロイヤルフラッシュ | 0.00015% | 0.0032% |
コネクターやスーテッドでゲームに参加した場合、フロップでストレートになる確率は0.39%、フラッシュになる確率は0.19%しかありません。
それが、強い相手に立ち向かうには十分でないハンドとなる理由です。
運よくドローハンドになっても、ターンやリバーでいくらかの投資が必要になります。
1度や2度は運よく望んだカードが現われることはあっても、毎回、低い確率に対してコールしていたのでは、負けるのがオチです。
ポーカー役ができる確率と相手にコールする場合の投資額を考え、コールする価値のあるベットか、大きなリスクとなるので回避した方が良いベットかを見極めましょう。
ポーカー テキサスホールデムのゲームスタイル
ポーカー テキサスホールデムをプレイする際、まず最初に考慮すべき点は、ゲームスタイル(形式)です。
下記で、各ゲームスタイルと特徴をご紹介します。
キャッシュゲーム
キャッシュゲームではバイインを払い、そのバイインをチップに変えてテーブルに参加します。
いつ参加するか、いつ退席するか、も自由です。
バイインも、マイクロステークスからハイステークスまで、幅広いテーブルが用意されています。
自由さが大きな魅力ですが、半面、優勝するといった目的意識や達成感には欠けるという特徴があります。
シングルテーブルトーナメント
Sit&GoやSpin&Goといったシングルテーブルトーナメント(1つのテーブルのみのトーナメント)は、数分から数十分で勝者が決まります。
限られた時間でテキサスホールデムを楽しみたい時に最適な選択です。
トーナメントなので、勝利するといった目的や達成感も味わえるのが魅力。
賞金を獲得できるプレイヤーはテーブルの人数によって異なり、3人であれば勝者のみ、7~8人であれば2~3位まで賞金獲得できます。
ただし、プレイ人数が少ないほど、賞金は低くなります。
マルチテーブルトーナメント
マルチテーブルトーナメントは、参加者の多い大きなトーナメントです。
参加者数やトーナメントの進行スピードにもよりますが、トーナメントが始まって勝者が決まるまで、5時間前後を要します。
そのため、時間に余裕がある時に参加しましょう。
参加者数が多いため、賞金が高いという特徴がありますが、同時に賞金獲得できる順位に入るのはそれなりのスキルが必要となります。
ポーカー テキサスホールデムのリミット
ポーカーのテキサスホールデムには、リミットゲームとノーリミットゲームがあります。
以下でリミットについて解説します。
リミットホールデム
「リミットホールデム」にはベット額に上限があり、プリフロップ/フロップはBB額まで、ターン/リバーでは2BBの額までということがほとんどです。
さらに、各ストリート(プロップ、ターン、リバーといったベッティングタイムのこと)でレイズできる回数も3回までと決まっています。
そのため、それほど強いスターティングハンドでなくてもゲームに参加しやすく、ドローハンドをコールで追いかけやすくなります。
ポットリミットホールデム
「ポットリミットホールデム」でのベット上限は、コール額+コールした後のポット額までとなっています。
リミットホールデムよりベット上限が高くなるため、ハンドに参加する人数はやや少なくなります。
また、ハンドレンジもやや絞り込む必要があります。
ノーリミットホールデム
現在、ポーカーの主流となっているのが「ノーリミットホールデム」です。
ベット上限がなく、持っているスタックの全てをベット(オールイン)することが可能です。
そのため、プレイするハンドレンジを熟考し、プレイ中も常にリスクを考えながらプレイする必要があります。
ポーカー テキサスホールデムのゲームプレイでの注意点
ポーカー テキサスホールデムをプレイするうえで、注意すべき点をいくつか挙げておきます。
1.マナーを守る
ポーカーはマナーを守ってプレイしましょう。相手に対する暴言、冷やかしは周りからも軽蔑される行為です。
2.相手によってプレイスタイルを変える
毎回同じプレイ方法でプレイしていると、ハンドを重ねるごとに相手にハンドレンジやプレイ傾向を読まれてしまいます。
パターン化することは避けましょう。
3.違反ツールは使用しない
ソルバーやリアルタイムアシストは、本来ポーカーを学ぶためのツールです。
オンラインポーカーでは、判断を助けるようなツールの使用は禁止されており、これらのツールを検知するシステムを持っています。
違反行為でアカウントをバンされないためにも、自身の能力でプレイするようにしましょう。
4.バンクロールに合ったゲームでプレイする
日頃プレイしないようなハイステークスでプレイすると、プレッシャーがかかり、本来のプレイができなくなるものです。
バンクロールに見合わないゲームでプレイするのを避け、ステークスを上げたい場合は徐々にステークスを上げていき、ステークスによって変わる戦略を分析していきましょう。
5.学び続ける
「ポーカーを覚えるのは一瞬、極めるのは一生」と言われるほど、テキサスホールデムの戦略は尽きることがありません。
プレイを重ねながら、負けた時にはプレイを見直し、改善していきましょう。
そうすることで、様々な状況においてうまく対処できるようになっていくでしょう。